AI導入の試算ガイド / 公開日 2026-09-18
AI業務削減診断ツール比較|質問数・所要時間・出力される数字・算出根拠の有無で並べる
「AIで何時間減らせるか」を無料で出してくれる診断ツールは、いま日本語・英語あわせて何本も公開されています。 ところが、どれも結果画面には似たような数字が並ぶため、受けてみるまで違いが分かりません。 違いが出るのは、何問聞かれるか・その場で結果が出るか・返ってきた数字の根拠が示されているかの3点です。 この記事では、実際にアクセスして確認できた値だけを並べます。確認できなかった項目は空欄にせず「未取得」と書きました。
1. この比較でやったこと・やっていないこと
対象は、検索で実際に上位に出てくる無料の診断・試算ツール6本と、このサイトの診断です。 各サービスのページへ実際にアクセスし、ページ上に書かれている記載(所要時間の表示、設問数、登録の要否、出力される指標、根拠の説明)を確認しました。 確認日は表の右端に入れてあります。日本語圏3本と英語圏2本は 2026-09-06、EXBANK と当サイトは 2026-09-18 の確認です。
- やったこと:各ページの実アクセスと、記載内容の確認。 数値は、ページ上に書かれている値をそのまま引き写しています。
- やっていないこと:各社の診断を最後まで送信する操作、表示速度の計測、スマートフォン実機での表示確認。 メールアドレスや合言葉が必要なもの、結果画面がJavaScriptで描画されるものは、結果まで到達していません。 そのため「返ってくる数字」の欄には未取得が残っています。
- 推測で埋めていないこと:設問数や所要時間が書かれていないサービスに、 「おそらく5問程度」のような推定値は入れていません。無い情報は無いまま表に残しています。
当サイト自身も比較対象に入れています。自社に有利な軸だけを並べた表は比較として成立しないため、 所要時間(当サイトは3分で、6本中もっとも長い)のように自社が不利になる軸もそのまま載せています。
2. 比較表(7本・実際に確認できた記載のみ)
| サービス(運営) | 質問数 | 所要時間の表示 | 登録・メールの要否 | 返ってくるもの | 算出根拠の公開 | 確認日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| AI業務削減セルフ診断(このサイト) 株式会社ARISTA | 10項目 | 「3分」と表示 | 不要(氏名・メール・ログインなし) | 月間工数、年間削減見込み時間の幅、投入データの区分、4週間PoCの適合可否 | あり(/method で係数と内訳を公開) | 2026-09-18 |
| 無料AI業務診断 Aetheris株式会社 | 未取得(送信フォームの入力項目は5) | 「30秒で完了」と表示 | メールアドレス必須 | その場では出ない(「24時間以内にメールでお届け」と記載) | 未取得 | 2026-09-06 |
| AI業務時間削減診断 SHIFT AI 系 | 未取得 | 「約2分で」と表示 | 「合言葉」必須(無いと診断を開始できない) | 削減時間 | あり(MIT の Noy & Zhang など外部研究を明示) | 2026-09-06 |
| 30秒で業務診断 合同会社SAi | 4問(第1問は業種選択) | 「30秒」と表示 | 記載なし | 未取得(結果画面がJavaScript描画で到達できず) | 未取得 | 2026-09-06 |
| AI導入 ROI 計算ツール EXBANK | 未取得 | 未取得 | 不要(「登録不要」の記載あり、メール入力の記載は0件) | 年間の削減額と業務時間の削減 | なし(ページ内に「根拠」の記載0件) | 2026-09-18 |
| AI Automation ROI Calculator Digiton(英語) | 未取得 | 未取得 | 不要(「Free, no signup」と明記) | ROI と削減額 | 未取得 | 2026-09-06 |
| AI ROI Calculator The Automators(英語) | 未取得 | 未取得 | 不要(PDFの受け取りのみメールが必要) | 年間削減額(結果の数値を問い合わせフォームへ引き継ぐ) | 未取得 | 2026-09-06 |
表の「未取得」は、そのサービスに機能が無いという意味ではありません。ページ上に記載が見つからなかった、 または入力ゲート(メール・合言葉)や結果画面の描画方式のために、こちらが確認できなかったという意味です。
3. 表から読み取れる3つの分かれ目
並べてみると、違いは所要時間の長短ではなく、次の3点に集まりました。
- ①その場で結果が出るか、メールで後日届くか。確認した7本のうち、入力の途中でメールアドレスを求められるのは Aetheris の1本で、 結果は「24時間以内にメールでお届け」という運用でした(2026-09-06 確認)。 SHIFT AI 系は「合言葉」が必要で、検索から来た状態では診断そのものを開始できません(同日確認)。 残る5本は、登録なしでその場に結果が出ます。 以前は「登録不要」だけで差がつきましたが、2026-09-18 に確認した EXBANK も「登録不要」を明記しており、いまや無料・登録不要は珍しい条件ではありません。
- ②質問数と、返ってくる情報量は連動している。4問(SAi、2026-09-06 確認)と10項目(当サイト、2026-09-18 確認)では、当然ながら答えられる範囲が違います。 設問が少ないツールは業種と規模から相場を返す設計になりやすく、 「自社のこの作業」に踏み込んだ答えは出しにくくなります。逆に、相場観だけ知りたい段階なら30秒で足ります。所要時間の短さは長所にも短所にもなるため、単独では優劣を決められません。
- ③算出根拠を公開しているかが、いちばん差が付く。7本のうち、根拠の記載を確認できたのは SHIFT AI 系(MIT の Noy & Zhang などの外部研究を明示、2026-09-06 確認)と、 当サイト(算出方法と根拠で係数と内訳を公開)の2本だけです。 EXBANK はページ内に「根拠」に当たる記載が0件でした(2026-09-18 確認)。 残りは未取得=こちらが確認できていません。
③が効くのは、診断を受けた後です。社内で「この年間◯◯時間という数字はどこから来たのか」と聞かれたとき、 根拠が公開されていない数字は、その場で説明できません。稟議に持っていく前提なら、 数字そのものより、数字の作り方が書いてあるかを先に見てください。
4. 目的別に、どれを受ければよいか
- まず相場観だけ知りたい:設問4問・30秒と表示しているもの(SAi など)で十分です。 この段階で細かい数字を詰めても、対象業務が決まっていなければ使い道がありません。
- 金額(ROI・回収期間)の形で見たい:ROI 計算を前面に出しているもの(EXBANK、Digiton、The Automators)が近いです。 ただし前提となる単価や稼働時間を自分で入れる設計が多く、 入力値の置き方でいくらでも変わります。計算式の立て方はAI導入ROIの計算式と試算テンプレートにまとめてあります。
- 社内で説明する資料にしたい:根拠が公開されているものを選んでください。 加えて、対象業務の洗い出しが終わっていないなら、診断より先に業務棚卸のやり方とテンプレートを済ませたほうが、 どの診断でも結果の精度が上がります。
- 「そもそも任せてよい業務か」から確かめたい:確認できた範囲では、削減時間や削減額に加えて投入データの区分(機密度)と、 いま着手すべきでない場合の理由まで返すものは、当サイトの診断以外に見つかっていません。
5. この記事で埋められていない項目
比較として不十分な点も書いておきます。次の3つは未取得のままです。
- 結果画面の実物:メールまたは合言葉が必要な2本と、結果がJavaScript描画の1本は、 結果画面そのものを確認できていません。表の「返ってくるもの」は、入力画面や説明文の記載にもとづく範囲です。
- 表示速度とスマートフォン実機:各社の計測は行っていません。数値が出せない以上、速さでの優劣は書きません。
- 英語圏2本の設問数:ページ上に記載がなく、2026-09-06 時点では確認できませんでした。
これらが埋まったら、この記事は書き換えます。確認できていないものを推測で埋めるより、 未取得と書いてあるほうが、読んだ人が自分で確かめる判断をしやすいためです。
6. 比較はここまで、あとは自社の数字で
どの診断も、入れた前提以上のことは返しません。比較で選ぶより、対象業務を1つ決めて実際に入れてみるほうが早い段階です。
トップページの診断は10項目・3分で、月間工数と年間削減見込み時間の幅に加えて、 投入データの区分ごとの注意点と、4週間のPoCに向くかどうかの判定を返します。登録も氏名もメールも不要で、 回答そのもの(数値と選択肢)は当社へ送信されません(詳しくはプライバシーポリシー)。 数字の作り方は算出方法と根拠にすべて書いてあります。
診断の数字を、そのまま社内説明に使える形にします
どの診断を受けても、次に必要になるのは「その数字をどう説明するか」です。対象業務を2〜3件挙げていただければ、前提の置き方、根拠の書き方、社内で必ず出る質問への答え方まで通してお見せします。
いただいたご相談には、3営業日以内にご返信します。
初回45分のみ無料です。ヒアリングの結果、Claudeを使う価値がないと判断した場合はその場でお伝えします。